統合失調症と僕

病気と僕のゆるい日常や考え

物欲がなくなった

統合失調症になる前は買い物が大好きでした。

 

学生時代のアルバイト代は洋服などの買い物に消えていました。

社会人になってからも休みの日にはショッピングをしていました。

 

鞄、靴、洋服、雑貨・・・。買い物がストレスの発散になっていたようです。

 

最近は不思議なことに買いたいものや欲しいものがないです。

ウィンドーショッピングは好きですが出かけても何も買いません。

 

2年前に病気が再発してから少しずつ物欲がなくなっていきました。

考え方も変わっていきました。

 

「少欲知足」という言葉に出会いました。

多くを求めない。足るを知る。ミニマムな生活にも興味が出てきました。

 

すでに自分は「満たされている」と考えるとこれ以上必要なものはないと感じます。

 

病気の前触れ(前兆期)

僕は2010年の秋に統合失調症を発症しました。

発症より前に病気の前触れ(前兆期)というものがありました。

 

当時、社会人2年目で毎日全力投球で仕事をしていました。

営業企画の仕事を任されて後輩もできてやる気が十分にありました。

 

その年の夏頃(8月~9月)ぐらいから徐々に前触れがあったように思います。

 

前触れ(前兆期の症状)

  • 眠れない(不眠)
  • 食べれない(食欲の低下)
  • 不自然に高いモチベーション
  • 長く下痢が続く

僕の場合は上記の症状がありました。

 

まずは眠れないことと食欲の低下が始まりました。

以前は日付が変わる頃には就寝していました。

 

前兆期では午前3時から4時くらいまで起きていてもまったく眠くなりませんでした。

睡眠時間も2時間程で仕事をしていました。

 

そして食欲の低下です。

当時は夏バテだと思っていたのですが、素麺しか食べていませんでした。

 

モチベーションも不自然に高まっていきました。軽い躁状態でした。

「もっと仕事をしたい」とか。

「スキルを上げたい」とか。

 

夜中まで仕事に関する勉強をしていたのを覚えています。

 

これらが統合失調症の前触れだとはまったく気が付きませんでした。

周りの職場の人々も「やる気がある新人(2年目)」と思っていたくらいでしょう。

 

前兆期で治療を始めると回復も早まると言われています。

社会人になりたての人は仕事のペースを上げ過ぎることがあると思います。

 

上司や周りの人はよく見てあげる必要があるでしょう。

 

そしてある日突然、陽性症状が出る急性期に入ります・・・。

 

ネガティブになってもいい

病気を経験するとネガティブになることもあるでしょう。

無理にポジティブにならなくてもいいです。

 

むしろネガティブな気持ちと上手に付き合っていくことを考えたいです。

 

僕は朝食を食べ終わった頃にネガティブな気分に襲われることがよくありました。

 

「自分は何のために生きているのか」とか。

「今日は何をするのが正解なんだ」とか。

 

または、シンプルに

 

「自分は統合失調症なんだ・・・」とか。

次から次へとネガティブはやってきます。

 

結論を言いますとネガティブになってもいいと思います。

うじうじ考えて悩むこともあるでしょう。

それは時間が経てばやがて少しずつ消えていくものです。

 

毎朝ネガティブになっていた僕でさえ、午後になれば晩御飯の献立を考えたり。

外出先を考えたりしているうちに前向きになっていきました。

 

自然に落ち着いてくることが多かったです。

 

浮き沈みする気持ちにあまり左右されることなく、

ゆっくりと回復を待つことが大切だと思います。